気がつけばもう12月。一年ほんとにあっという間に過ぎて行くのですが、何せこの後クリスマス・大晦日、そしてお正月というイベントが続きます。
美味しいものをいただけば、お酒もガッツリという方も多いのではないでしょうか?
肝臓をあんまりイジメないで下さいね。
肝臓は私たちが食事をすることによって摂った栄養物・栄養素を貯蔵したり加工し、造血・血液量の調節をします。胆汁を造り脂肪の消化・吸収を助け、老廃物や有害物質を解毒して排出する働きもしています。
細かいことを言えば他にもまだまだあるのですが、まあとにかく仕事が多いのです。
私たちの体に備えられた臓器の中で一番の働き手かもしれません。
こんな肝臓が職場放棄してしまったら…。目もあてられないことになってしまいます。
楽しい時間はついつい食べ過ぎたり、飲み過ぎたりするのですが、連続して何日も!という話にならないよう…私も気をつけます(笑)
肝臓が職場放棄。肝臓の働きが悪くなってきたと分かるのは、肝臓が油まみれになってしまう脂肪肝の状態が現れること。
お酒は「百薬の長」とも言われますね?
それは、少量のアルコールが肝臓への刺激となり、アルコールを分解しようと酵素が働き、肝血流が上がる。
つまり肝臓が一生懸命仕事をした結果、血の巡りが良くなりポカポカしてくるということから、一番のお薬ですよ、という話なんです。
ところが(実際私もそうなんですが…)、
お酒好きの方って一杯で終わりませんよね。(お、お恥ずかしい!)
ついもう一杯、あと一杯だけって増えていってしまう。
本当にホドホドにしておかないと、肝臓は「もう疲れました。アルコール分解酵素も品切れです。」と職場放棄してしまいます。
皆さんご存知の通り、お酒の原料はほとんどが穀物です。米であったり麦であったり、穀物を蒸留したり醸造したりしてお酒にするわけです。ということは糖分の塊でもあるんですね。
糖分を摂り過ぎるとどうなるかというと、結論だけ言えば、肝臓は脂肪を分解してくれなくなります。
いつか又、このメカニズムについては書くことがあると思いますが、炭水化物・糖質を摂り過ぎると脂肪を分解しづらい体になるということだけ憶えておいて下さい。
ですから時々「私はお酒一滴も飲めないのに、病院の先生から脂肪肝って言われたの」というお話が聞こえてくるのです。
イベントの多いこの時期はまあ多少仕方無いとして(笑)、普段、地味~にお酒や甘い物など、特にケーキとラーメンがお好きな方は、食べる時と食べる回数を注意してくださいね。
お酒を飲んだ〆にラーメンというパターンは、極力控えられた方が…肝臓の為ですよ。
なお、もうすでに脂肪肝でお困りの方や、身内・友人にB型やC型と言われるウィルス性肝炎や肝硬変の方がおられるという場合は、どうぞ私に御相談ください。
こと肝臓に関しては、どのようなタイミングで、どういった漢方薬・天然薬を使った方が良いか、しっかり心得ておりますから。