「水毒（すいどく）」って、ご存じですか？

蒸し暑く寝苦しかった８月もなんとか乗り越え、９月に入り随分涼しくなりましたが、暑い時に冷たい物をたくさん摂られた方もおられるのでは？

冷たい物を摂ると当然胃が冷えます。すると体は冷えた胃を温めようと血液が胃に集まります。一度や二度のことであれば問題は無いのですが毎日繰り返すとなりますと脳や手足に血液が届きにくくなる方も出てくるのです。涼しくなってきても夏の惰性で、ついつい冷たい物が続く方は要注意！

お腹が冷えていることで脳に酸欠が起こり頭がフラついたり、何となく体が重く動く気力が足りなくなってしまうことが起こったり。

「あぁ、私そうかもしれない…」と思った方おられましたら、冷たい物を控えていただくことと、朝のお味噌汁を思い出して下さい。

夜、体を冷やさないことも大切ですが、朝、体を動かすスタート時に、一杯のお味噌汁は体のバランスを整える力を与えてくれます。朝はパンという方も、パンとコーヒー、パンと牛乳だけでなく、お味噌汁と目玉焼き、お味噌汁とゆで卵を一緒に食べていただくと力が具(そな)えられますよ。

中医学では、食欲が無くなってくると気力が無くなると考えますが、気力が無くなっているから食欲も無い、という事も考えられます。

その為には、お腹を温め気力の“基(もと)”を造りましょう。

お腹が温まり「ほんわかなんとなく良い気分」を感じていただくことが大切です。気力体力が少し落ち気味の方は眠気を感じる場合もありますが、毎日お味噌汁を摂っていただくと、目もすっきり。頭も冴えてくるようになりますよ。

生理学で考えますと、胃は袋ですから、機能を整え胃袋を丈夫にする、薄くなった袋を弾力性のあるしっかりした袋に修復する為には４０日掛かります。長い期間にも思えますが、４０日、胃を冷やさず、温かい物を摂り、お味噌汁を毎日飲めば整うわけですから、今から始めていただいたら寒くなる頃には「今年は調子良い、元気だわ」って感じていただけるはずですよ。